約 1,846,714 件
https://w.atwiki.jp/satoschi/pages/2478.html
アシニボイン語 |Siouan languages| 言語類型 現用言語 使用文字 type living language writing system ISO 639-3 【asb】 言語名別称 alternate names Assiniboin Hohe 方言名 dialect names 参考文献 references WEB ISO 639-3 Registration Authority - SIL International the LINGUIST List Ethnologue Wikipedia
https://w.atwiki.jp/jojotuyosa/pages/46.html
絶対到達できない(笑) しょうもない力 オーバーヘブンに絶対負ける EXEXEX 空条 承太郎(くうじょう じょうたろう((星の白銀・世界・天国(スタープラチナ・オーバーヘブン(ザ・ワールド)))) 天国に到達したDIO(世界・天国(ザ・ワールド・オーバーヘブン) EXEX 空条 承太郎(くうじょう じょうたろう(星の白銀・世界(スタープラチナ・ザ・ワールド))) DIO(世界(ザ・ワールド)) EX 空条 承太郎(*1) DIO(ザ・ワールド(素手、時止めなし)) SSS DIO(隠者の紫(ハーミットパープル)) SS 空条 承太郎(くうじょう じょうたろう(素手)) ヴァニラ・アイス(クリーム) 再起不能となったジャン=ピエール・ポルナレフ(銀の戦車・鎮魂歌(チャリオッツ・レイクイエム)) S モハメド・アヴドゥル(魔術師の赤(マジシャンズレッド)) 花京院 典明(かきょういん のりあき(法王の緑(ハイエロファントグリーン) ジャン=ピエール・ポルナレフ(銀の戦車(シルバーチャリオッツ)) ペット・ショップ(ホルス神) ダニエル・J・ダービー(ダービー兄(オシリス神)) アヌビス神(ジャン=ピエールポルナレフ) AAA 空条 承太郎(*2) ジョセフ(波紋・隠者の紫(ハーミットパープル)) イギー(愚者(ザ・フール)) ラバーソウル(黄の節制(イエローテンパランス)) エンヤ婆(エンヤ・ガイル(正義(ジャスティス))) J・ガイル(吊られた男(ハングドマン)) ミドラー(女教皇(ハイプリエステス)) ンドゥール(ゲブ神) アヌビス神(カーン) ケニーG(ティナー・サックス) AA 呪いのデーボ(悪魔(エボニーデビル) グレーフライ(灰の塔(タワーオブグレー)) 偽キャプテン・テニール(暗黒の月(ダークブルームーン))フォーエバー(力(ストレングス)) ホル・ホース(皇帝(エンペラー)) ネーナ(女帝(エンプレス)) ズィー・ズィー(運命の車輪(ホウィール・オブ・フォーチュン)) 鋼入りのダン(スティーリー・ダン(恋人(ラバーズ))) アラビア・ファッツ(太陽(サン)) マニッシュ・ボーイ(死神13(デス・サーティーン(悪夢世界(ナイトメア・ワールド))) カメオ(審判(ジャッジメント)) オインゴ(クヌム神) ボインゴ(トト神) アヌビス神(チャカ) マライア(バテスト神) アレッシー(セト神) テレンス・T・ダービー(アトゥム神) A ヌケサク 大統領(ラブトレイン) プッチ(MIH) ジョナサン ジョルノ(GER) 究極カーズ BBB 空条 ホリィ(くうじょう ほりぃ(茨(癒しの能力))) ディアボロ ディエゴ・ブランドー(THE WORLD(ザ・ワールド(オレだけの時間だぜ))) ジョニィ(Act4) ジャイロ(BB) 吉良 大統領 BB ウィルソン・フィリップス上院議員(車)ウェザー ディエゴ・ブランドー(恐竜(スケアリー・モンスターズ)) B 空条 貞夫(くうじょう さだお) 仗助 カルネ 露伴 重ちー CCC ワムウ 音石 ローゼス ウィルソン・フィリップス上院議員(素手) カーズ 猫草 CC チョコラータ イルーゾォ アン(家出少女)シェリー・ポルナレフ ソフィー マレーナ エシディシ C リゾット サーレー セッコ スージーQ・ジョースター DDD ブチャラティ ギアッチョ ポルポ 定助 DD 定助 サンタナ ホルマジオ アナスイ D ウンガロ ズッケェロ EEE ミスタ トリッシュ 形兆 EE オエコモバ ホルマジオ ドナテロ 噴上 E ラングラー F・F サウンドマン 吉廣 ジャンケン小僧 FFF リキエル ジョンガリ・A ヴィヴァーノ ドナテロ 康一 FF フーゴ エルメェス マックイイーン ケンゾー グッチョ 億泰 F ヴェルサス GGG マイクO GG ナランチャ G ブンブーン HHH 虹村さん(京) HH リキエル ラングラー H メローネ アンジェロ III 11人の男 ホットパンツ II シュトロハイム ウェカピポ I アクセルRO マジェント JJJ ジョセフ JJ スポーツマックス J ジャイロ KKK プロシュート アバッキオ リンゴォ KK DアンG ペッシ K ミューミュー LLL マライア LL ミラション L スクアーロ MMM 未起隆 MM プッチ M エニグマの少年 NNN グェス 定助 ディスコ NN マウンテンティム N フェルディナンド博士 OOO ブラックモア OO ジョニィ O ポークパイハット小僧 由花子 PPP プッチ PP ジャイロ P ルーシー 間田 QQQ ティッツァーノ 玉美 QQ トニオ ネズミ RRR カーズ RR ジョルノ
https://w.atwiki.jp/emp3037/pages/876.html
J-601 再点火 J-601 C [[イベント]] [[黄金の風]] [[コスト]]無し バトルフィールドにいる味方1人を、自分手札に戻す。その味方に付いていた相手のカードは、相手の捨て札にする。 出典: 使い方次第では、かなり夢の広がるカード。 J-520 チープ・トリックの利便性が上がったため、対策として入れておくのが主な使い道になるだろう。 第6弾で多数登場した、登場時に能力を発揮するキャラクターの能力の再使用にも使える。 J-554 ジョルノ・ジョバァーナやJ-560 ナランチャ・ギルガを一回出した後に回収しておけば、相手への牽制にもなる。 生殺しにされたJ-556 汐華初流乃を回収し、別の『ジョルノ』を登場させるなどの使い方もできる。 【ジョルノジョバーナには夢がある!黄金の風】大会の2月開催分レギュレーションでは登場タイトルが「黄金の風」なので、無理なく投入することが出来る。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1713.html
私の名前はジャン・P・ポルナレフ。 私は剣の腕に優れたフランス紳士だ。 スタンド&肉体はもうないが、身長185cm。髪を入れると193cm。体重78㎏、血液型はAB型。 普段はムードメーカー的存在だが、戦いになるとシリアスに。騎士道精神を重んじる律義なナイスガイになる。 好きな色はゴールド。好きな映画は『がんばれ!ベアーズ』。趣味はスポーツ全般、最近は『BONSAI』、絵画、アニメ鑑賞、MANGAも好む。 好きな女の子のタイプは気分によって変わる。 住みかはイタリアのギャング『パッショーネ』が所有する亀ココ・ジャンボの中だ。 おっと、奇妙に思うだろうがまずは話を聞いてくれ。この亀には特殊な力があってな。 ココ・ジャンボには甲羅に嵌った鍵を文字通り発動の『鍵』…入り口にして甲羅の中にある部屋にどんなものでも小さくして収納する能力がある。 パッショーネの前のボスとの戦いで死んだ私は、魂だけとなって天に昇ろうとしていた。 だがこのスタンド亀の能力により、間一髪甲羅にはめ込まれた鍵に指をひっかけ、スタンド亀の中に留まる事に成功した。 以来、私はここで暮らしている。 『BONSAI』などのインドア趣味を始めたのはその為だ。 何せ外に出ると昇天するしかないからな。 私は私が死んでしまった戦いでボスを乗り越え、パッショーネの新しいボスとなったジョルノ・ジョバァーナの話し相手として。 時にはパッショーネの重要な物の預かり手として。 ジョルノはまだ15の子供だが、ギャングだ。 彼らの組織パッショーネは麻薬も売っているしシマにあるカジノとか私としては賛成しがたい収入源を幾つも持っている。 そしてそう言った権利を他の組織と争っている。 私はそれに納得できなかったが…大人が自分の意志で麻薬をやるっていうなら別にジョルノ達は構わない。 危険性などは理解しているだろうし個人の自由と責任ってものがある。 だが、まだ自分の尻も自分でふけねぇような子供に麻薬を売りつけるような真似は許せねぇ。 ジョルノが口にしたわけじゃないが、第三者である私がジョルノの行動から見えてくるのはジョルノはそんな考えの元に動いているように思うって事だ。 麻薬を売るっていう事は賛成できないが、ジョルノの考えには一理ある。 麻薬の存在を根絶する事は私達の力だけでは不可能。 ジョルノ達が売るのを止めた所で他の者がその市場に入り込み売り出す…この街から売人を消し去ろうと、他の街から。 この国の何処かから。この西欧の、この地球の何処から運ばれてくる。 麻薬自体を葬り去る事も不可能に近い…例えば、麻薬をやる原住民もいるが、彼らは麻薬とさえ呼ばない。 それは彼らの文化であり、それはそれで尊重しなければならない。 例えば、私の古い友人の国日本では麻薬とされていてもEUには友人が吸っていたタバコと変わらない扱いを受けているものもあるからな。 そう考えた私は残りの余生を楽しみつつ彼らに協力する事にしたのだ。 それからボスとの戦いで亡くなった仲間の死を乗り越え、日々ギャングスターとして成長していくジョルノ・ジョバァーナらを見るのが、私のささやかな楽しみになった。 そんなある日、私達はいつも通り敵対するギャングの放った刺客を再起不能にし、帰宅する途中のことだった。 ジョルノがボスとなってからパッショーネは急速に組織を立て直しまた勢力を広げていた。 ワキg、ではなくグィード・ミスタ、ナンテコッタいや…パンナコッタ・フーゴらと共に仲間を増やし、困難を乗り越えてパッショーネはEU圏でもちょっとした勢力になりつつあった。 だがそれは同時に敵を増やす事でもある…今日もボスであるジョルノも出向かなければならない仕事を終え学校へと戻ろうとしていた。 勿論仕事の方は成功し、このままいけばまたパッショーネは勢力を伸ばすだろう。 だが暗い路地を抜け、馴染みの店が連なる大通りへ出る為角を曲がった瞬間、私達の目の前に鏡が現れた。 …さて、現実逃避はこのくらいにしておくか。 私は亀の中から頭を出して周囲を窺うのを止めて、気を落ち着けようと一拍時間を置いた…ふむ。 その、なんだ…あ、ありのまま今起こったことを説明するぜ!! 鏡の中に入っちまったと思ったらジョルノがけしからん胸の美少女に迫られていた。 な、何を言ってるのかわかんねーと思うが、私も頭がどーにかなりそうだった…! あれはけしからんなんてちゃちなもんじゃねぇ! あれは既にスタンド、スピードはA!破壊力はB!正に世界の半分を支配する能力と見た! …少し若い自分を思い出した私はそこまで言ってからふざけるのをやめて娘を見る。 肌理細やかな白い肌に美しい金髪、グンパツなボディ…妖精かサキュバスか迷ったが、私にも見て取れる妖艶さなどとは無縁の頼りない仕草から察するに、あれは『けしからん妖精』だな。 初めて見る顔だが、まだ意識がハッキリしないジョルノにキスしようとするなんて随分積極的な娘だ。 ココ=ジャンボ…亀の中にいる私はそう思った。 出て止めたりした方がイイのかもしれない。ジョルノには私の知る限り浮ついた話はないが、モテる事は確かだからな。 相手がいるかも知れん。寝込みを襲うってのはあまり感心しないしな。 だが、私は亀の外に出ると死んでしまうし、身を乗り出しても到底手は届かない。 何より無粋だって考えもある。すまんなジョルノ…見物はするがね。 しかし娘には残念な話が一つある。ジョルノもギャングスター。既に目は覚めていた。 ジョルノはいきなり迫ってきた娘を無遠慮に押し退けた。服についた埃を払いながら立ち上がる仕草には押し退けられて尻餅をついた娘を気遣う素振りはない。 冷たささえ感じられる。 「いきなりなんなんです?」 堅気にしか見えないからだろうスタンドを繰り出しもせず静かに訪ねたジョルノに、娘は諦めずまだキスしようとしていた。 もっとうまくやればいいものを。 私は娘の見ていて不安になるような初々しさに苦笑した。 ジョルノは勿論肩を掴んで押し退けてるんだが、娘はまだかなり必死にジョルノにキスを迫り続ける…してやればいいじゃねぇか? 可愛い子なんだからイタリア男児の端くれならやっちまう位の度量はあるんだろうが。 そう思う私とは裏腹にいい加減ジョルノは鬱陶しくなってきたようだ。真面目な奴というかなんというか…あ、押し退けやがった。 チッ、ほら見ろ、娘が泣きそうじゃないか。 だが私が年甲斐もなくちょっとグッと来た娘の表情を見ても、ジョルノは更に鬱陶しそうな顔をするだけだった。 コイツ鬼だな。 ジョルノはそんなことどうでもいいといわんばかりに周りを確認していく。 私もそれに習い周囲を窺うと…かなり綺麗に片付けられた部屋だが、どう見てもなんの変哲もない小屋の中に見える。 置かれているテーブルなどを見るに、今時珍しい手作りのようだ。棚に収納されている食器なども全部人の手によるもののように見える。 使い続ければ味が出そうな、出来のよいものと使いにくそうな悪いものが混在しているからどういう趣味で買い集めたのかはわからないな。 結論として一先ず危険はなさそうだが、私達がつい先ほどまでいたネアポリスとは似ても似つかない場所だ。 ジョルノの態度に諦めたのか、娘は打ちひしがれた様子で何事か呟くのが耳に入った。 私には何を言っているのか聞き取れなかったので、ジョルノを見上げたが…ジョルノも私同様わからなかったらしく私を見ていた。 娘は、私達が知らない言語で話していた。 どこの言葉だ? 我が祖国フランスの言葉に若干似ているようだが… 「ポルナレフさん、彼女が何を言ってるかわかりますか?」 「いや分からん。私に分かるのはイタリア紳士として彼女を慰めてきてやった方がいいんじゃないかって事ぐらいだな」 私の言葉にジョルノは嫌そうな顔を見せた。 「ポルナレフさんの長年の経験でどうにかしてください」 その言葉に私は肩を竦めた。ジョルノにしては情けない話だって思うが、この亀の中で暇をしていた所だ。 偶には年長者として若者の仕事を肩代わりしてやるのも良かろう。 そう思った私はジョルノに亀を娘の傍まで進ませるよう言った。 ジョルノは、ソレに従い私が入った亀を娘の前に持っていく。娘が亀に気付いたらしい。 私は亀から頭を出した。そしてけしからん胸の娘の前で爽やかな笑みを浮かべた! 慰めてやろうとしたんだ…だが、娘は。 私と目が会った次の瞬間。私がウィンクした直後だった。娘は…気絶した。 失礼な奴だ。 嫌そうな態度ばかり取っていたくせにこんな時だけ素早く動いたジョルノは、娘が倒れる前に抱きとめる事に成功する。 その女性を抱き上げる時の一連の動作を見た私は、何故か肩越しに見えるジョルノの横顔が…あのディオに見えた。 以前から気になっていたのだが、ジョルノはどこか私の宿敵だった男に似ている。 若い頃の私が仲間達と共に辛く楽しい旅の末に倒した悪の帝王ディオ・ブランドー。 時を止める能力と吸血鬼の不死性、奇妙な色気と、何より悪党共が自然と惹き付けられる程のカリスマ性を持った恐ろしい男だった。 頭のコロネはともかく、ジョルノにはどこか奴のそう言った部分を感じる。 まるで血を分けた家族だとか兄弟って位にな。だが…まさかな。 「どうも疲れているようだな…」 「どうしました?」 私の口調から何か感じ取ったのかジョルノは尋ねてきたが、私は首を振った。 根拠がない話だ。それにもしそうだったとして、私はどうするというのだ? 「なんでもない、気のせいだ…それより早くここから出てここがどこか調べようぜ」 「…いえ、ここに残りましょう」 言うなりジョルノは胸が特にけしからん娘を抱きかかえたまま立ち上がり、歩き出す。 これでは私が下から覗き見しているようなポジション…! 私が紳士的に背中を向けている間に、ジョルノは部屋の中にあった粗末なベッドに胸だけでなくヒップラインもけしからん娘を寝かせるつもりのようだ。 私はふいに気付いた…まさかジョルノ、胸に目が眩んだんじゃネーだろうな? 「おい、まさかこ…「はい。地元の人の協力を得るのが得策でしょうから」 「協力?」 ジョルノは至極真面目な顔のまま窓の外へ目を向けた。 「ポルナレフさんの高さだと見えませんか? この小屋の外に自生する植物はイタリアでは見ない種類です。少なくとも僕はこの辺りに来た事はありません」 言われるまま外を見ると、確かに窓の外には植物が色々生えているがどー違うとか私には見てもわからんぞ。 承太郎なら分かるかも知れんが…と、とりあえず娘に目が眩んだわけではないようだ。 「そ、そうだな。イタリアとは思えないな」 「はい」 ジョルノは何かを探して部屋を見回す。 視線は水差しで止まるとポケットから微かに刺繍の入ったハンカチを取り出して水で濡らした。 それを軽く絞ってけしからん娘の額に乗せてやるとジョルノの奴は勝手に部屋の中を歩き回りだす。 置物やら本棚に綺麗に並べられた本を調べているようだ。 失礼なことだが、場合が場合だ。私は何もいわずに部屋を調べていくジョルノを見ている。 私も本来なら協力すべきなのかもしれないが、私は亀からでれないし、亀の向かう先を決められるわけでもない。 つまり何もしないのが一番の協力というわけだ。 そんなわけで私にできる唯一の協力方法、ジョルノの代わりに亀の中で寛ろぐを満喫しようとした所、ジョルノが亀の中に頭を突っ込んできた。 「どうした?」 脇に何冊か本を抱えていたジョルノは何故かため息をついて私に向けて本を開いた。 「ポルナレフさん、読めます?」 「いや全くわからん」 文字まで違うとなると、相当遠いところのようだが…俺達をここに誘拐したスタンド使いの目的もここがどこかもマジでわからん。 どこか全くわからんということで結論付け諦めた私達が、特に胸がけしからん娘が目覚めるまでジョルノの能力で生み出したクワガタで虫キング始めるのはそう遠い事ではなかった。 ぶつかり合うヘラクレスオオカブトとオオクワガタ。 勿論はなからサイズが違うのであっさり私のクワガタは負けた。 …大人と子供くらい違うんだぜ? 勝てるわけがないっ! 「おい。どー見てもお前のカブトムシの方が明らかにでかいぞ!」 「種類の違いです」 時折空を見ながらしれっとのたまうジョルノはヘラクレスを操っていつか見たアブドゥルのようにチッチッ、とポーズを決めさせている。 「せめてサイズ位合わせろ…!」 「何度も言わせないでください。こんなもんです」 私の抗議にもジョルノにはコレッぽっちも変える気はないらしい。 クワガタを角で持ち上げさせひっくり返させるジョルノは薄く笑っていた。 おいおい…八百長にも程があるとおもわねぇか? そう思う私を無視してまた空を見たジョルノは何か考え込んでいるようだった。 「知っている星が一つも見えない上に妙な場所だ…この場所が動いているのか?」 やれやれ…何を考えているかと思えば、星が見えねぇし今いる場所が動いてるんじゃないかだと? どうやらこいつも疲れてるらしいな。 私は暖かい眼差しをジョルノに向け、娘がおきるまでもう少し付き合ってやることにした。
https://w.atwiki.jp/allstarbattle/pages/15.html
コチラは管理人が適当に遊ぶページです。 好きなスタンドはクラフトワークです。 欲しいスタンドはパールジャムです。 JOJOゲーは全部好きです。 3部ゲーではマライアを使ってました。 対面席から灰皿が飛んで来た時は、磁力が強まったのかと思いました。 あ、このWikiに関する要望などがあったら↓へどうぞ。 テスト -- 管理人 (2013-01-02 02 56 01) 編集、更新止まってますが、デザイン好きなので使いたいです。管理人さんはまだやってますか?クラフトワーク使えませんけど。 -- カブトムシのタルト (2013-09-03 22 43 38) 仕事が忙しくて少しづつですが、やっております! ありがたいお声があると死ぬほどやる気出るので、編集頑張ります! -- 管理人 (2013-09-04 22 45 37) 発売から9日経過ってのに驚き。それしか経ってないんですね。10日にパッチ当たって、まだまだこれからのゲームだと思うので、気長に編集して行きましょう。 -- カブトムシのタルト (2013-09-07 22 37 25) あと僭越ながら要望というか、提案を挙げさせて頂きたいのですが。wikiのタイトルを「ジョジョ オールスターバトル wiki」ではなく「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル wiki」などに変えてみてはいかがでしょう。オールスターバトルは「ASB」でもいいと思います。と言うのも、こちらのwikiがGoogle検索結果でなかなか上位に出ないもので…目に付けば編集者も増えるかな、と。 -- カブトムシのタルト (2013-09-08 05 09 49) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dragongardians/pages/870.html
#blognavi 三連休ということで。 赤石はいろうかねぇと思い起動。 「接続人数を超えています」 ちょwww こんな表示初めてなんですけどw 最近赤石引退者続出だとか思ってたけど なんだかんだ人多いね~ マジGvでれなかったらシャレにならぬぞぇ カテゴリ [桃] - trackback- 2006年09月16日 20 19 08 活気が出てる証拠ッス(●σ´Д)σNE -- たくぁん (2006-09-18 07 55 30) うれしいようなうれしくないようなだねw -- もも (2006-09-18 15 28 50) #blognavi
https://w.atwiki.jp/emp3037/pages/922.html
J-645 ギャング・スター J-645 C [[キャラ]] [[黄金の風]] 風 P0 S(1) T0 ☆ ★君がしてくれた事は決して忘れない 自分の手札にある『ジョルノ』のキャラカードの登場コストアイコンの種類を、すべて「○」に変更する。 風友 ギャングの男 人間 出典: ジョルノエンブレムを彷彿とさせる効果をもつキャラカード。 公式大会でもエンブレムが使えると考えるとかなり便利なのだが、 ジョルノを主軸に置いたデッキの場合、このカードに依存して リネージの並びを整えることを疎かにすることは事故率上昇に繋がるため、 あくまで保険程度に考えた方がいいだろう。 常に効果を発揮し続けるエンブレムと違って こちらは消滅タイプのため能力を一度しか使用できないが、 バトルフィールドに登場した時に強力な能力を発揮するジョルノを 簡単に出せるのは強力。 リネージを無視できる能力は便利なため、 ジョルノを使うデッキなら、1枚積んでおいても損はしないだろう。 ジョジョに「生き方の手本」を示した人物という点では、仗助と雪の中の青年に似ている。 仗助をパンプアップし、ジョルノの登場能力を発揮させるものは彼らが恩人から受け継いだ黄金の精神である……といえるのかもしれない。 原作を再現した良カードである。 第8弾現在の『ジョルノ』のキャラカード J-490 ジョルノ・ジョバァーナ J-554 ジョルノ・ジョバァーナ J-555 黄金のジョルノ J-556 汐華初流乃 J-634 ジョルノ・ジョバァーナ J-635 永遠のジョルノ J-734 ジョルノ・ジョバァーナ J-735 ジョルノVSディアボロ
https://w.atwiki.jp/zensensyu/pages/1456.html
ジョジョの奇妙な冒険・第五部 720 名前:ジョジョ5部 :2006/01/09(月) 21 41 04 ID RmMPr2Ws0 「パッショーネのボスの座が欲しいかーッ!」 「オーーーーー!」 ディアボロ「ちょwwwおまwwww」 全スタンド使い入場!! 舐め殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積み人間嘘発見器が甦った!!! ジッパー神!! ブローノ・ブチャラティだァ――――!!! 新人歓迎はすでに我々が完成している!! お茶でも飲んで話でもしようや… ムーディーブルース レオーネ・アバッキオだァ――――!!! 組み付きしだい孕ませてやる!! ベイビィフェイス メローネだァッ!!! 耳の入れ合いなら我々の歴史がものを言う!! 素手のスタンド ゴールド・エクスペリエンス ジョルノ・ジョバァーナ!!! 真のコロネを知らしめたい!! コロネ拳法 ジョルノ・ジョバァーナだァ!!! スタンドは3階級制覇だがツンデレなら全階級あたしのものだ!! イタリアのヒロイン トリッシュ・ウナだ!!! 内装は完璧だ!! キャプテン翼やってるぜ ココジャンボ!!!! 全スタンドのベスト・ディフェンスは僕の中にある!! コロネの神様が来たッ ジョルノ・ジョバァーナ!!! タイマンなら絶対に負けなかったはずなのに!! 暗殺者のケンカ見せたる 暗殺隊長 リゾット・ネエロだ!!! バーリ・トゥード(鏡があり)ならこいつが怖い!! イタリアのピュア・スタンド使い イルーゾォだ!!! 学生から黄金の旋風が上陸だ!! ゴールド・エクスペリエンス ジョルノ・ジョバァーナ!!! ルールの無い治療がしたいからギャングになったのだ!! ゲス野郎の医療を見せてやる!!チョコラータ!!! めい土の土産に便器とはよく言ったもの!! 達人の奥義が今 実戦でバクハツする!! シルバーチャリオッツ ジャン・ピエール・ポルナレフだ―――!!! 使えなさそうな能力こそが地上最強の代名詞だ!! まさかこの男がきてくれるとはッッ ティッツアーノ!!! ボスの命令でここまできたッ キャリア一切不明!!!! ヴェネツィアのピット(ケンカ)ファイター ヴィネガー・ドッピオだ!!! オレたちはラジコンではないスタンドで最強なのだ!! 御存知⊂二二二( ^ω^)二⊃エアロスミスwww ナランチャ・ギルガ!!! スタンドの本場は今やイタリアにある!! 僕を驚かせる奴はいないのか!! ジョルノ・ジョバァーナだ!!! 納得いかねェェェェェェェッ!説明しろ!! パリス!!! ヴェネツィア!!! ギアッチョだ!!! 強い能力は実戦で使えてナンボのモン!!! 出番終了!! 本場小説版からパンナコッタ・フーゴの登場だ!!! パッショーネはオレのもの 邪魔するやつは思いきり殴り思い切り生命を宿すだけ!! コロネ・ボクシング統一王者 ジョルノ・ジョバァーナ 観光を楽しみにイタリアへきたッ!! エコーズ全日本チャンプ 広瀬康一!!! 頭ではなく心での理解に更なる磨きをかけ ”ビーチボーイ”ペッシが帰ってきたァ!!! 今の自分に水はないッッ!! クラッシュ スクアーロ!!! 英国一世紀の因縁が今ベールを脱ぐ!! イタリアから ジョルノ・ジョバァーナだ!!! 猫の前でならオレはいつでも全盛期だ!! 燃える街並み 掘るマジ男 一発変換で登場だ!!! それよりは軽く済むッ 兄貴の炎 未だ消えずッ!! 老けるも化けるも思いのまま!! プロシュート兄貴だ!!! 特に理由はないッ 船が2つあるのは当たりまえ!! カモメとウミネコが見分けられないのはないしょだ!!! ズッケェロがきてくれた―――!!! 暗黒街で磨いた実戦カラテ!! パッショーネのデンジャラス・ライオン ジョルノ・ジョバァーナだ!!! 運命だったらこの人を外せない!! 超A級ローリングストーンズ スコリッピだ!!! 超一流ガンマンの超一流のリロードだ!! 生で拝んでオドロキやがれッ でも4は勘弁な ワキガの鋼鉄人!! グイード・ミスタ!!! 自動追尾はこの男が完成させた!! ボスの切り札!! カルネだ!!! 若きボスが帰ってきたッ どこへ行っていたンだッ ヒキコモリッッ 俺達は君を待っていたッッッディアボロの登場だ――――――――ッ 加えて負傷者発生に備え超豪華なリザーバーを4名御用意致しました! 3つのU 涙のルカ!! 伝統派拳銃自殺 ペリーコロさん!! ボスに始末された暗殺チームのホモのうちの輪切りじゃない方! ジェラート! ……ッッ どーやらもう一名は到着が遅れている様ですが、輪切りになり次第ッ皆様にご紹介致しますッッ ごめん、人数が足りないことに、つくってる最中に気がついたから所々おかしいよね 関連レス 725 名前:水先案名無い人 :2006/01/09(月) 22 11 07 ID v31mnbDp0 725 次にお前はッ! 「そんなの作る前に気付けッ!」と言うッ!! 727 名前:水先案名無い人 :2006/01/09(月) 22 52 20 ID CVV0LWJt0 ポルポがいないな にしてもジョルノのでしゃばりウザイメージと相まってシュールに面白いw 728 名前:水先案名無い人 :2006/01/09(月) 22 54 41 ID GFp/fj9R0 724 「涙目のルカ」だッッ! コメント 名前
https://w.atwiki.jp/emp3037/pages/859.html
J-584 写真のDIO J-584 R [[キャラ]] [[黄金の風]] 血 P0 S0 T(1) ☆☆☆ ★DIO BRANDO このキャラ以外の「血」の味方すべてを「レベル+1」する。 血 DIO [[吸血鬼]] 出典: 6弾における観賞用レア筆頭。 血のみで出せるDIOだというならJ-044 DIOヘッド ワンコストで出せる吸血鬼というのならJ-471 ヌケサク の方がそれぞれ優秀である。 攻撃力が低く、その上レベルが高いので戦闘力は皆無。 効果から見るにJ-529 ジョルノ・ジョバァーナやJ-432 ヴァニラ・アイス用にデザインされたのだろうが、このためだけに他のDIOを捨てるのはもったいない。 効果も消滅タイプでしかも効果対象が「血」の味方のみ。 上記のヒーローカード以外ではロクに生かせないので汎用性がない。 攻撃力 Tのため、J-263 ロードローラーだッ!もしっかり生かせないという隙のなさ。 ネタで作ったんじゃないの?と問い詰めたくなるようなレアカードである。 せめてキャラ名が「ジョルノ」とか「DIOの写真」とかであれば使いようもあったのだが・・・。 無理に使うのなら、ヒーロージョルノで所属「血」のみのデッキによるウィニーからの効果発動や、J-494 このラクガキを見てふり向いたときおまえらは死ぬを使ったデッキなどが挙げられる。 J-594 『ポルナレフランド』をおっ立てるんだでJ-629 ネアポリス中・高等学校を貼れれば、なかなかの威力になるだろう。 ちなみに【ジョルノジョバーナには夢がある!黄金の風】大会の2月開催分レギュレーションでは登場タイトルが「黄金の風」なので、血悪柱・血柱デッキや悪血幽オインゴボインゴデッキなどの「DIO」をメインに投入しないデッキなら無理なく入れることが出来る。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2086.html
シルフィードが青い空を飛んでいく。 溶け込むような色合いの鱗にしっかりとしがみつきながら、マジシャンズ・レッドの炎が揺らめくのをキュルケとポルナレフは見ている。 首の根っこに跨ったタバサの隣で、ルイズが身を乗り出して眼下に広がる森を見ていた。 後ろから迫る巨大なゴーレムがゆっくりだが、確実に離れていく。 だが、ポルナレフ達は逃げているのではない。 眼下に広がる森の中からフーケを探さなければならないのだ。 だからすぐに見つからなければ、フーケを探してゴーレムをこの森の上でかわし続けなければならない。 その事を理解している皆の表情には焦りが見え、特に追い掛け回されるシルフィードは必死だった。 そんな様子を、追跡されている『土くれのフーケ』は冷静に見つめていた。まるで養豚場の豚でも見るような目で見上げる。 「逃げるんじゃあ無いようだね。ミス・ヴァリエールのお陰かねぇ?」 小馬鹿にしたような口調だったが、顔に笑みは浮かばなかった。 それどころかシルフィードを睨みつけ、歯軋りをせんばかり… あのまま、ゴーレムと戦い消耗してくれていればよかったのだが、マチルダの予定は狂っていた。 「あの亀…やっぱり、どう見たってジョルノ・ジョバァーナの亀だね」 木陰に潜み、近づいてくるシルフィードの姿を見ながらマチルダは確認と、自分にいい聞かせるように呟き始めた。 本当は別の目的があった。 アルビオンに隠れ住むテファの為、円盤の使用方法をメイジ達に使わせて理解するという目的…! マチルダのテファへの感情は複雑だった。 テファは、サウスゴータ家が主君と仰いだ王弟で財務監督官だった大公の一人娘だ。 アルビオン王家やそれに追従した貴族への恨みを持つとはいえ…いや、だからこそ王家に杖を捧げてきた貴族としては、 テファこそ正統な、アルビオン王位を継ぐに、真に相応しい方の娘だ、なんて想いもないわけじゃない。 貴族に戻るなどの利益を求めての考えではない。 そうでなければ…! 彼らが正しいとするのなら…! 亡父達が間違っていたというのか? そんなわけはないのだ…マチルダは突然湧き上がった衝動のままに隠れていた木を殴った。 どういう事情がったのか、マチルダも完全に知っているわけではない。 だが、エルフだからって理由だけで幼い子供を殺すような真似は貴族のすることではない。 愛人とて、義務の為に望まない結婚をした貴族が恋人とその後も関係を続ける話は、大っぴらに良しとはされないが、平凡な話である。 だから、テファをどうしても主君の娘として見ることはある。 彼らへのあてつけでテファを生かしておこうなんて想いさえ、マチルダにはあるのだから… しかし同時に、何年も面倒を見続けてきたテファに愛情が沸かぬほど情が薄くもない。 もう既に、マチルダにとってテファは妹であり、娘でもあるような大切な存在だった。 そういう複雑な想いを注ぐ大事なテファが、あろうことか男を召喚したという話を聞いたことが…昨日聞いたことのように思い出される! あの糞ガキッ!! マチルダでさえうっかり騙されちまう、あの爽やかな笑顔が思い出されるッ! アルビオンの冷たい冬の終わり、春の訪れを伝える花の蕾が開きだしたのを見つけた時のような気持ちッ、 鬱陶しい雨を降らせる雲の隙間から差す暖かな陽光を浴びた時のような気持ちを植えつけるくせに、時折チラつかせるあの色気ッ…! 放っておけば間違いなくテファを誑かして悪い道に引き込むに違いないッ!! そのジョルノ・ジョバァーナが、マチルダがある貴族から盗んだ円盤を渡した直後から、マチルダが少しだけ見せてやった裏社会で何か行っているらしい… テファがそんな道に引きずりこまれるのは最早時間の問題だろう…次に戻った時に排除するしかないッ! マチルダはそう決めていた。 ジョルノ・ジョバァーナは抜け目ないガキだ。排除しなければならないが…円盤を使っているのならそれを知らなければ、追い詰めた所で足元を掬われちまうかもしれない。 その為に、ジョルノ・ジョバァーナを確実に葬りさる為にできれば『破壊の円盤』の使い方と力を知っておかなければならなかった。 だがそれは、復讐とかは止せと言っていたテファに姉のように慕っているマチルダが盗賊をしていると知られてしまう事に比べれば、カスのようなものに過ぎなかった。 何より、テファの存在が亀の口からうっかりばれて、妹か娘のように可愛がっているテファの身に危険が迫ることに比べれば…! 「円盤も使ってないようだし…こうなると、今重要なのは円盤じゃないね…あの亀だ。喋れるようになった亀の口から、私の事がテファにばれたり、テファのことが誰かにばれちまう方が、ずっとヤバい」 言いながらマチルダはローブの中に手を入れていた。今のこの状況を、マチルダは切り抜けなければならなかった。 円盤にどんな力があるのか知る事ができないのは残念だが…どんな手段を使ってでも、亀の口を封じて逃走しなければならなかった…! 懐を探り、微かに震える手で取り出したのは小さな紙の包みだった。 一時の甘い夢、心地よい幻覚に誘われ、あるいはどんなことでもできるような全能感を味わうという手の中の禁制品の一種が、その包みの中に入っている。 それを、マチルダは硬い表情で見つめた。依存性などがあるという話をマチルダは知っていた。 だがこの薬には、精神を高揚させ魔法の力を一時的に高める力がある…! ドーピングとしての力、体を蝕むがゆえに禁止されている上、値も張るが、その効果から念のために一つだけ用意異しておいた欲望の白い粉。 当然使いたくなんて無いが、相手にはマチルダと同じトライアングルが二人いる。 その上あのように飛ばれていては、あの亀を殺すのはかなり困難だ。積んでいる、と言ってもおかしくはないかもしれない…だが逃がすわけにはいかないのだ! 近づいてくるシルフィードの姿を一瞥し、フーケは包みを開いた。 時を同じくして、シルフィードを追いかけていた30メートルのゴーレムが突然崩れ始める。 決して精密なつくりではなかったが、それでも土が零れることは殆どなかった土の人形が、手を伸ばした形で動きを止めていた。 溶けるようにして、ゴーレムは人型ではなくなり、土の山へと変わっていくことに後ろを見ていたキュルケが一番早く気付いた。 シルフィードやタバサは前を見ていなければならなかったし、ルイズは身を乗り出すようにして眼下に広がる森を見ていた。 ポルナレフは勿論、生物探知機でもある炎が燃え盛るかどうかを見るのに集中していたのだが、「見て! ゴーレムが…!」 キュルケの声に、皆自分の行動を止めて、シルフィードまでが首だけ振り向いてゴーレムが崩れ落ちて、下に生えていた木々を押しつぶしながら大きな土煙が上る光景を見る。 だが、それが彼らの行動を一手遅らせた…! そうする彼らの行く手で、木々を突き破り新たに生み出されたゴーレムの腕が、生き物のようにうねりながらシルフィードの前へ急速に伸びていく。 森の木を巻き添えにしたまま天へと突き出されようとしているのは、崩れ落ちた30メートルゴーレムの腕と同じサイズの腕だった。 生物探知機を有効にする為に低空で飛行していたシルフィードとその背に乗るポルナレフ達の上に影を落として、腕は成長をやめた。 構成する土くれの一部が崩れていくのにも構わず、今までに無い、本物の人間めいた動きで手が蠢く…メイジが使う魔法は、基本的には共通のものが使われる。 レビテーション、ウインドカッター。それらはどの国でも共通だが、そこにメイジ個人の能力と隠しようのない癖が現れる。 その点から言えば、つい先ほど背後から追いかけてきたゴーレムを作ったメイジとは、別のメイジが作ったような巨大な土の手は手を形作る土くれを撒き散らしながらも、恐ろしく素早かった。 だが日頃表情を動かさぬタバサが、目を見開くまでに広げられた手はシルフィードを叩き落し、何故かすぐには追撃を行わずに小刻みに震えた。 木々をなぎ倒して墜落するシルフィードが地響きを立てている間に、ゴーレムは再び土を集め、否応なしに圧迫感を与える巨体を作り上げて彼らの前に立ちあがろうとする。 マチルダはそれを少し離れた場所で眺めていた。 「そいつらを埋めちまいな…!」 亀を逃がしてしまうと、妹、あるいは娘のようにさえ思うテファの事が脳裏にひっかかっていたというのに… 鼻歌の一つでも歌いだしてしまいそうな清清しい気分が、心の内から湧き上がってきてしまう…! 自然と笑みが広がっていた事に気付いたが、マチルダは杖を振るう。 砕け散った巨大な手がルイズ達の上に土の塊となって降り注ぐ。 髪や服に降り注ぐ土から、体についた土を嫌そうに払いつつキュルケが逃げる。 シルフィードの無事を確かめたタバサが視線を微かに険しくし、「ここにいて、シルフィードを」と言い残して『土くれのフーケ』を追う亀を追いかけ森へと消える横で、ルイズは降り注ぐ土に目もくれず周囲へ忙しなく目を向けていた。 頭にこぶし大の土がぶち当たり、ぶん殴られたような衝撃に目が眩んでいても、血が滲んでもルイズは目と手を動かしていた。 タバサと共に、炎により生命を探す能力を持つ亀を追いかけようとしていたキュルケは、それを見て先にルイズへ叫んだ。 「ルイズ! 貴方何やってんのよ!「円盤がないのよ! 今叩き落された時に、何処かに落としちゃったのよ!」 震える声で叫んだルイズの目は潤んでいた。 今回の目的でもある戦利品を失くしたと聞かされたキュルケは、ルイズの頬を叩いた。 一瞬動きを止めるルイズにキュルケは言い聞かせる。 「馬鹿ね…ッ。貴方の体を守るのが先でしょ!」 「ば、馬鹿って何よ! アンタには「ほら、次の攻撃が来る前に動くわよ!」 「きゅいー!」 喚くルイズの手を引いて、キュルケはフライを唱えた。 フライの使用中は強力な魔法を使えなくなるが、代わりに高速で空を飛ぶことが出来る。 ゴーレムがまた崩れ、腕だけを素早く天へ突き出すのを見ながら、キュルケはルイズと『土くれのフーケ』がいるらしい、亀とタバサが消えた方へと飛んでいく。 離れていく二人へ残されたシルフィードが必死に鳴き声を上げたが、ルイズ達にはそれを気にする余裕はなかったし、目に見える傷が、硬いウロコのお陰で無かったせいで、然程気にしていなかった。 「きゅいきゅいー!(ゴーレムに潰されたらどうするのね!)」 離れた場所にまた腕が出現するのを見て、二人の後方で必死に手足をバタつかせるシルフィード。彼女?が自分で倒した枝葉が絡まって素早く空へ逃げることもできないことに、二人は気付かなかった。 その代わりに素早く生み出され木々をなぎ倒しながら、振り回される腕が狙うのは亀である事には気付いていた。 キュルケの位置からは良く見えないが、炎が上がり、土くれでできた巨大な腕が破裂するので追われているのは亀だと判断する。 ディスクを探すのを邪魔され、騒がしくするルイズと共にキュルケは木々の間を縫うように飛ぶ。 亀が狙われているようだとは思っても、慎重な部分が警告し木の上まで上がるのは躊躇いがあった。 そう遠くない場所で、木の幹が折れる音と共に地響きがする…断続的にその音は響き、発信源が少しずつ遠ざかっていく。 抱きかかえられ、胸が当たるせいもあって幾分余計に暴れるルイズにキュルケは目を落とす。これ以上暴れられると、落としてしまいそうだったのだ。 「円盤を探すのは後でいいじゃない…フーケを捕まえてからゆっくり探せばいいわ」 「…わかってるわよ。だ、だから離しなさいよ!」 「はいはい…」 音が離れていくのを聞いて、渋々納得し悪態をつくルイズをキュルケは笑った。 ルイズとて、状況がわからないわけではない。使い魔のカメナレフは先程から頑張っている。 タバサもだ。キュルケの今の態度とて、ヴァリエール家の宿敵ツェルプストーとは思えないものだ。 トリスティンを騒がせる盗賊フーケを相手に、シルフィードが叩き落された所なのに、ルイズを気にかけている。 だが、そんなキュルケに素直な態度を取れずに、ルイズはふくれっ面をして森の中を走っていく。 先程当たっていた大くて柔らかい脂肪の塊。何より、自分の目の前で使われる魔法の数々が、ルイズのコンプレックスを刺激して止まない。 キュルケが、ルイズにあわせてフライを解き森の中を走っているのが、草をかき分けて進む音でわかって、爪が食い込むほど強く手を握り締めた。 遠くでまた何かが燃え上がる大きな音がした。土くれの腕が弾けるのが見え、亀が空へと舞い上がった。 それを追ってどろを飛ばしながら、何本もの手が亀を追いかけていく…だがそれらは突然砕かれた。 魔法学院に入学してから、自分の系統を探そうと必死に勉強を続けていたルイズには、それがエア・ハンマーの魔法だとわかる。 「向こうね! 急ぎましょう!」 彼女が扱う炎のような色の髪をかきあげて、キュルケは軽快に森の中を抜けていく。 生い茂る長い草や突き出した根が、小さなルイズの行く手を遮って、キュルケより一歩遅らせる。 魔法が使えないからいつも走っているルイズの足は他の貴族達と比べれば速かった。 だが20cm近い身長と、魔法で道を切り開くキュルケは、ルイズより更に一歩分前に進む。 その後を進めば楽に走れたが、横目で見たルイズは、短いスカートから覗く足が切れるのも構わず、進んだ。 軽く流し目を送り、キュルケが笑うのが見え、唇をかみ締める。 フライを唱えて杖を振るっても、何も起きなかった。 「爆発だけでも起きればいいのに…!」 きつく唇をかみ締めるルイズを、普段どおりからかうようにキュルケが声をかける。 「どうかしたのルイズ? 遅れてるわよ!」 「うっさいわね! 黙って走りなさいよ!!」 二人が騒音の聞こえる方へと走っていくのを、静かに観察する男がいた。 そよ風に揺れる3つのコロネと口元の爽やかな笑み。そしてキュルケよりも大きく開いた胸元は、勿論ジョルノだった。 手でちょっぴり土で汚れた円盤、先程ルイズが必死に探していたモノを弄んでいたが、呟く。足元のモグラ達が、ただの石ころへと戻っていく傍らで。 「ツェルプストーとヴァリエール。奇妙な組み合わせだが、ポルナレフさんを召喚したのはヴァリエール家なのか」 髪の色と先日出会ったヴァリエール家の女性達の面影、そして魔法が使えなかった点から推測を立てながら、ジョルノは二人が消えた方向に背を向けた。 手の中のディスクに映るスタンド、『ワールド』の姿が奇妙に印象に残っていた。 例えて言うなら、首の背中の付け根が疼くような感覚…空いている手でジョルノは首筋を撫でる。 そうすることで何かわかりそうな気がしたのだが、無駄なことだった。 ジョルノは頭にディスクを差す―ずぶずぶずぶずぶ「ジョルノ、治療が終ったぞ」 木々の間を縫って向かう先では、ラルカスが手を振って合図している。ジョルノは頷き返した。 シルフィードの治療を終えて報告に来るラルカスに気付いたジョルノは、二匹?に駆け寄る。 その手には櫛が握られ、手早くコロネが梳かれていく。徐々に二人との距離も縮まる内に、手馴れた様子で櫛がコロネに突き刺さる。 コロネが一つ、二つと解け、最後のコロネが解けると同時にジョルノは二匹の元にたどり着いた。 「ジョ「ジョナサン」ジョ、ジョナサン、助かったのね! 全く、お姉さま達ったらシルフィーを置いて「話は後だ。今やる事はわかるな?」ひーんっ…お、斧を突きつけるのは止めて欲しいのね!」 ラルカスが涎を垂らしながら、杖代わりの斧でグリグリとシルフィードの頬っぺたを押し込む。 それが杖だということは治療をしてもらったシルフィードがよくわかっていたし、人間ではとても片手では扱えないサイズの黒光りする斧を軽々と扱う牛男に洞窟で戦った記憶が蘇ったのか、シルフィードの涙腺は決壊寸前だ。 ジョルノは苦笑してそれを眺めながら、髪に染色剤を塗りこんで、上着を脱ぐ。 亀の中へテントウムシのブローチがついた上着を仕舞い、代わりに出した汚れ一つ無い白いシャツを羽織ってボタンを留めていく。 ギーシュのようにフリルが付いてるわけではないが、使われている生地の光沢と洗練されたシルエットが黒髪になったジョルノを引き立てていた。 ラルカスが今着ているモノと同じく、ジョルノが作った偽ブランドで作られたシャツなのだが、筋肉質過ぎて聊か不恰好になってしまうラルカスには、本当に同じ商品なのか疑いたくなる優雅さをシャツは与えていた。 「怖がらせても仕方ないでしょう。シルフィード、飛べますね?」 言いながら斧を下ろさせるジョルノに、シルフィードは一も二もなく頷いて二人が乗りやすいように体を捻る。 ジョルノは生み出したモグラがほんの少し前に掘った穴を足で埋めながらその背に飛び乗る。 ラルカスも同じく、治療しながら埋めたジョルノのモグラが開けた穴を足でいじり、完璧に隠滅してから背中に乗り、シルフィードは再び空へと舞い上がる。 亀と魔法が飛び交う方へと急速に向かうシルフィードの背中で、ジョルノは亀の中からマントを取り出した。 そして最後に取り出した細い杖を軽く手の中で回して、ジョルノはゲルマニア貴族ジョナサンになった。 「ジョナサン、アンタ相変わらずメイジっぽい格好をするのが得意だな」 これから向かうトリスティン魔法学院の生徒のように、マントと杖を携えたジョルノを見てラルカスがぼやく。 「そうですか? 何故かはわかりませんが…凄く馴染むんですよ」 「なんだそりゃ「きゅいきゅい――!」 その時、空中へと伸ばされた一際大きな腕が、タバサの物と思われる魔法に粉々に砕かれた。 砕かれたゴーレムの腕が大きな土くれとなって周囲へ散らばり、一部がジョルノシルフィードへと飛来する。 散弾のように降り注ぐ拳大から、牛男の銅より大きな塊へ、ジョルノはゆっくりと杖を向けた。 「エア・ハンマー」 無駄ァッ!! ジョルノが魔法を唱えた瞬間、その一瞬だけ二人には見えない古代ギリシアの彫刻の如く優美な像が一瞬だけ出現し、時計のような装飾が施された左腕が土の塊を全て砕いて消えた。 何か言いたげな視線が、二人からジョルノへと向けられる。 「何です?」 「助かったんだが、なんか…違わないか?」 「私も何か違うような気がするのね。きゅいきゅいっ!」 「いいえエア・ハンマーです」 ジョルノの爽やかな笑顔は、この時は凄く胡散臭かった。 それを感じたラルカスとシルフィードは同時に叫んでいた。 「嘘だっ!!」 二人の疑惑の声をジョルノは一笑に付して土煙が立ちあがる辺りへと杖を向けた。 「どうでもいいじゃないですか。さぁいきますよ…!」 爽やかだが、どこかイっちゃったような目をしたジョルノの呟きは風に紛れて消えていく。 今までに無く心地よく聞こえた声に、噴出す汗を抑えきれずラルカスはただ頷いた。 ジョルノが話しかけてくる言葉に危険な甘さがあった…だからこそ、ラルカスはその時恐怖を感じていた。 「ジョナサン…アンタ、どこかおかしい所は無いか?」 「…(奇妙なことなんですが)今の僕は最高にハイって感じなんですよ。薬を打った時なんでもできるような、良い気分になると言う人がいるそうですが…」 汗をかきながら尋ねたラルカスにジョルノは答えた。 その言葉には微かに戸惑いがあったが、ラルカス達は気付く余裕がなく…ディスクを差し込んだ辺りを触れるジョルノを、ただ見ていた。 「他人のスタンドをつけたせいで妙な影響を受けちまってるのか、僕は?」 シルフィードの背中で、とても小さな声でそう呟いていた時、フーケとポルナレフ達の戦闘は終了しようとしていた。 さほど距離が離れていない上、ポルナレフの移動速度はフーケを上回っている。 炎による生物探知機まで装備した亀を相手にするマチルダは、自分が追い詰められていくのを実感していた。 空を飛ぶ亀を相手にするには、詠唱をする時間が惜しかった。 加えてマチルダが身を隠す森が亀を相手にするには不向きだった。 マチルダが身を隠すように、亀が木々の間を抜けてマチルダを追いかける事を選んだ瞬間から…レーダーを持たないマチルダは適当に広範囲を巻き込むしかなかった。 だがその範囲に巻き込んだとしても…! 亀が操る炎。少し離れて行動する風のメイジが予想以上の腕を見せ、全て防ぎきる。 キュルケが炎を操るのは有名だったし、ルイズが魔法を使えないことはもっと有名だったからそれがタバサのせいだとはマチルダにもわかる。 だが、複数生み出した亀を貫く為の針をさえ、防ぐ程とは思っていないことだった。 焦り、唇を噛むマチルダが体を隠していた樹木が、一瞬で燃えあがった。 「チッ…」 舌打ち、慌ててその場から逃れようとするマチルダの体に、容赦ないエア・ハンマーの一撃が入る。 肺の中の空気が全て追い出され、意識を失いそうに鳴るのを辛うじてマチルダは防ぐ。 偶然切れた口内の痛みか、それとも吹き飛ばされて木に叩きつけられて生じた痛みかはともかく、マチルダは重たい体に鞭打って、自分に迫ってくる亀と、距離をとって杖を構えるタバサを見つめた。 「マ…いやいや『土くれのフーケ』。追い詰めたぜ!」 「カメナレフ…!」 マチルダはタバサに視線を向ける。 ここに来る途中、襲われた時のように切り抜けるか? そんな考えが一瞬浮かんだが、今食らった手加減されたエア・ハンマーとタバサの無感情な目が、別の手を選ばせた。 こうなっては、このドーピングされ普段より段違いに素早く作り出せるゴーレムに、マチルダは賭けることにした。 「カメナレフの生物探知機、フーケの攻撃も止んだ…フーケは貴方」 小さな体に不釣合いな杖を向けられたマチルダは、笑みを浮かべた。 「…あぁそうさ。私が『土くれのフーケ』だったのさ。アンタらが勘違いしてくれて助かったと思ったんだけどねぇ」 「ったくあの時私の話を信じてくれりゃあこんな手間がかからねぇで済んでたのによ」 「…あの時の話はセクハラだった」 沈黙が訪れようとする。 だがそれを、マチルダが杖を投げ捨てて未然に防いだ。 何故なら、こちらへと接近する者達がたてる騒音が、彼女の耳にはしっかりと届いていたのだ。 「降参だよ。おとなしく捕まるからここで丸焼きってのは勘弁して欲しいねぇ」「そうしてくれると助かるぜ。女を殴るのは気分が悪いからな」 ポルナレフは無造作に亀を持ってマチルダに近づいていく。 タバサは、まだ離れたままいつでもマチルダを攻撃できるように杖を向けていた。 その目はどんな些細な行動も見逃さぬと言わんばかりに、注意深くマチルダの動きを観察していた。 マチルダが少し肩を竦めたり、降参の証として、杖を彼女の方へと蹴っても、タバサは杖を向け続ける。 「そんなに怖がらなくったっていいじゃないか、ねぇ? カメナレフ」 少しだけ、媚を売るような仕草で言うマチルダに、ポルナレフは戦いに挑む緊張感を少しだけ解す。 同時に杖を持っていないメイジに何ができるわけでもねぇ、という考えが浮かんだポルナレフは、マチルダの手を縛る為の縄を探しながらタバサに声をかけた。 亀の中には、亀の中から出られないポルナレフの為にジョルノ達が結構なんでも揃えてくれているのだが、ロープの類があったかどうか、ポルナレフは覚えていなかった。 だって使わねーからなぁ、とポルナレフはぼやきながら棚をあさる。 「ん? そうだな…おい、タバサ。杖もお前が持ってるんだし、もういいじゃねーか」 亀の言葉に、タバサは杖を下ろさずに少しだけ亀へと視線を向ける。 ポルナレフは聊か軽薄な調子で、(マジシャンズレッドもそれに呼応して手を広げたりしたが、タバサには見えなかった)拝み倒す事にした。 「もう心配ねーって、後で手を縛ったりすりゃ何もできねーだろ」 「駄目。今しておく」 「いや、できればそうしたいんだが…ちょっと見当たらなくってよ」 ポルナレフの言葉をタバサとマチルダは不審に思った。 「? どこを探しているの?」 「あー…秘密だ。あえて言うなら、私の四次元ポケットだな」 余計に胡散臭くなったカメナレフに、タバサは先程は悪い事をしたので譲歩しようかという気持ちが砕ける音を聞いた気がした。 むしろやる気満々になって杖を向けるタバサに、ポルナレフはちょっぴり泣いた。 だがポルナレフがちょっぴり泣いた分だけ緊迫感が薄れたその時、タバサはシルフィードが接近する音に空を見上げた。 タバサが見上げると同時に、シルフィードが姿を現す。 翼を大きく広げ、降りてくる巨体が巻き起こした衝撃波が3人を襲う。 一番小さいポルナレフは、マジシャンズレッドに亀を抱え、タバサを風から守る為に動く。 それを尻目に、マチルダは襲い掛かる風から身を守る振りをして、小さな杖を取り出す。 広範囲を適当に潰すだけでは効果が無いなら、不意に訪れる一瞬にかけた。 既に詠唱は終えていたゴーレムの腕を瞬間的に複数生み出し、時間差で全てカメナレフへ向け襲い掛からせる。 「チィッ…『マジシャンズ・レッド!!』」 カメナレフが叫ぶと同時に、炎が出現し腕を溶かしていく。 だがマチルダが用意したカメナレフへ向かう幾多のゴーレムの方が、勝るとマチルダは直感した。 視界の端に見えたタバサが、今度は加減抜きのエア・ハンマーを唱え、マチルダを殺すかもしれないが…それよりもカメナレフをゴーレムの腕が握り潰す方が先だッ! だがそこで、突然マチルダは意識を失った。 マチルダがゆっくりと倒れ、ゴーレムが砕け散り、エア・ハンマーが消滅する。 唖然として声も出ない。タバサも、ポルナレフも。 だが、ポルナレフとタバサの間には大きな違いがあった。 ポルナレフにはこの現象が理解できていた。 全て。同時に、一秒の差もなく砕け散った。 「こ、これは…まさか!」 空を見上げたポルナレフの視界に、牛男と共に降りてくる黒髪の貴族の姿が見えた。 だが! マントと杖を見れば、自然と貴族を連想したが…その顔には見覚えがあった。そこへ植物を掻き分け、ルイズとキュルケが来る。 「タバサッ!「ミス・ロングビル…! カメナレフッ、フーケは!?」 草で切ったのか、手足から血を流しているルイズが気になったが、二人はラルカスとジョルノから目を離せなかった。 シルフィードの背中から降りてきた二人は優雅な仕草で礼をする。 「お久しぶりです。タバサ、それと初めまして。ミス・ヴァリエール、ミス・ツェルプストーとお見受けします、私はネアポリス伯爵です」 「…どうしてここにいるの?」 状況がわからないまま、挨拶を返すルイズ達にかわって、タバサが尋ねる。 ジョルノはマチルダを一瞥する振りをしながらルイズ達に言う。その目は、油断なく警戒するポルナレフを観察していた。 「魔法学院へ向かう途中、巨大なゴーレムを見かけましてね、ミス・ヴァリエールとここでお会いできたのは運がいい」 「アンタ、どうして私の事知ってんのよ…!?」 亀からルイズへと視線を移すジョルノに、ルイズは食って掛かる。 その声は常にも増して刺々しい。 円盤を落とし、フーケ退治にも貢献できていない…情けない自分を責める気持が、自分の中だけでは抑えられず、外へもあふれ出していた。 ネアポリス伯爵がどういう人か噂で聞いていたキュルケは、詰まらなさそうに髪を手櫛で梳く。 皆が大怪我もなく、円盤がなくともフーケも捕らえたので怒られるいわれは無い、そう考えるキュルケにはルイズの刺々しさは、うざったい。 そんなことより本当に当人か確かめたかった。 ポルナレフも、頭が違いすぎるがまさかジョルノ?という疑問を解決したかったが、グッと我慢していてルイズが自分を責めていることには気付かなかった。 「貴方のご家族からよく聞いていましたから」 「ごご、ご家族ですって?」 はい、と言って懐から取り出された手紙に、ルイズは緊張し体を硬直させる。 手紙は複数あり、その一通が母からの物だという事をその封筒から察したルイズは、恐怖で震え始めていた。 今回の自分の事を母が知ればどんな顔をするかなど、考えたくもない。 そんなルイズに、ジョルノは無造作に近づき、手紙を渡す。 「私との事はその手紙に書いてあると思います…貴方にジャン・ピエール・ポルナレフという人を探すのに協力していただきたかったのですが」 言って、ジョルノは亀を見る。それにつられ、皆がマチルダの周囲をうろちょろする亀に目を向ける。亀は動きを止め、ジョルノたちの顔を順に眺めた。案外知能が高いのかもしれない。 「手間が省けましたね」 そう言った自称伯爵の表情を見て、ポルナレフは確信した。 コイツ、ジョルノじゃねぇか、と。 ジョルノは無造作にポルナレフに近寄る振りをして、今度は先程気絶させた女性がマチルダかどうかを確かめる。 「ポルナレフさん、アンタ何やってんです?」 「やっぱりお前かよ…てめぇこそ何やってたんだ? 遅いじゃねぇか」 「そこは後で話すとして、私の馬車に行きませんか。学院に戻りながらでも会話はできますからね」 ジョルノはそう言ったが、ジョルノは予想していなかった。 ルイズとポルナレフが、(ルイズはスタンドが見えない為契約が完了したと勘違いしているが)使い魔の契約も誤魔化した、微妙な関係である事を。 馬車にいる客人、イザベラがガリアではタバサを虐めていて、ここでもその調子を引きずりタバサを『ガーゴイル』呼ばわりすること。 それにキュルケがキレてしまうこと…そして、連行される『土くれのフーケ』のローブで隠れた姿形を見ただけで、テファがマチルダだと気付く事を。 「そ、そうよ!! こうしちゃいられないわ! 円盤を探さないと…!」 ルイズが背を向けて、もと来た道を戻っていく。 『土くれのフーケ』は捕らえたが、肝心の円盤を落としてなくしたなどとは口が裂けても言えない…! 顔を青ざめさせたルイズの肩をキュルケが掴んだ。彼女がシルフィードで向かう事を提案する横で、異邦人二人はコソコソと相談する。 「お前、さっきのアレはどういうことだよ…!?」 「後で、といいましたよ。ポルナレフさん」 ゴールド・エクスペリエンスで二人の会話に聞き耳を立てているタバサを指差す。 『世界』を手に入れておきたいって気持があったポルナレフは、渋々唸って黙り込んだ。 「ムゥうッ!」 呻く亀を手に持って、ジョルノはルイズ達と共にテファが待つ馬車へと向かい歩き出した。 ポルナレフ…ジョルノとは再会できたが、じゃあルイズとはこれからどうしようかって悩みが浮上。 ルイズ…フーケは捕らえたものの、奪還予定だった『破壊の円盤』を無くしいいところもなく落ち込む。そこへ届けられた実家からの手紙にビクビクしている。 タバサ…ジョナサンが不治の病と診断されていたルイズの姉を治療したと聞いて希望がムンムン沸いてきた。イザベラの事はちょっぴり気になったが後回し。 キュルケ…親友を『ガーゴイル』呼ばわりするタバサの従姉妹にキレそう。 マチルダ…気絶したまま連行される。 ラルカス…運んでいく最中に偶然触った『土くれのフーケ』のお尻の感触が忘れられない。 イザベラ…ジョナサンが色々連れて戻ってきた事に驚き、今にもキュルケと喧嘩する羽目になりそう。 テファ…連行されるマチルダを見て青ざめている。 ジョルノ…妙な円盤の力に溺れているような気分で、とても気に入らない。 To Be Continued...